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◇発足:1999年8月
◇代表/木下ひでを :「プロフィール」
本名:木下 秀男
元『週刊朝日』編集長
元『アサヒグラフ』編集長
元『俳句朝日』編集顧問
冷泉家時雨亭文庫参与
俳人協会会員
連句協会会員
◇セミの会の主旨 :俳句作りを通して、言葉の不思議を楽しむ。
俳句、食べ物、酒旅、人生を味わいつくす。
◇セミの会の活動 :毎月、句会と吟行(関八州めぐり)を交互に実施。
※関八州めぐり:日本国内だけでなく世界各国へも旅したという会員は多い。だが、地元関東
の小都市を訪ねたことは少ないのが現状である。そこで、「関八州めぐり」と称して、ほぼ半日
の予定で一都六県の各都市・名所を吟行しています。
これまでに、東京谷中、青梅、川越、佐原、足利、野田、つくば、逗子・秋谷などを散策・探訪し
ました。
◇会名の由来 : 従来の俳句結社とは一線を画し、より自由な俳句学習の場にしたいという
木下代表の考えにより、ポルトガルの予備教育機関「セミナリオ」(英語ではセミナー)から命
名。隠喩として、夏に鳴き騒ぐ「蝉」やセミプロの志を持つ意図も。
吟行句会は、その土地の料理屋、居酒屋などを呑ンベー会員が鋭い嗅覚で探すところか
ら始まる。「蛇の道は蛇」と言おうか、不思議といい店が見つかる。当然ながら酒と肴の勢いを
借り、木下代表が名づけた「二重回し」という方法で、井原西鶴の「大矢数」さながらに順番に
詠み連ねていきます。推敲したい者は後日あらためてすればよい、という融通無碍ぶり。
初めは「吟行に行っても詠めるだろうか」と不安だった会員も、1時間ほどで10句も作れる。
近ごろでは、吟行にしか参加しない猛者も現れています。
◇会員と代表句
春愁のただそれのみの日なりけり 木下 ひでを
誰の影も一ト日うつらぬ春障子 東野 礼子
信念を持たぬ枯木は燃えもせで 小橋 久仁
梅雨はげし樺美智子の倒れし日 初山 風天子
新京の生まれと言ひぬ月の客 亀井 よろこぶ
終戦忌朝に真白の米を研ぐ 田中 映子
春宵の釦はひとつづつはずす 藤田 夢
竹林の続く遅日を歩きけり あらかわ ゆきこ
帰去来を口ずさみをり辛夷咲く 塚田 凡天
名を呼ばれ背筋伸ばす子アマリリス 関 建一郎
昔日の幸もしずみぬ古梅酒 萩原 かおる
犬舎消ゆ梅一輪の通いみち 橋本 有史
守一の描きし蟻の庭に立つ 岩田 あつこ
初蝉や命は空に衣は枝に 吉村 桂
手袋を差し上げたきは弥陀の指 一二三 壯治
菜の花忌海の入り日を見てをりぬ 田中丸 木の葉
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